将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

生きること

将棋指しの皆さん、将棋に夢中になりすぎて「ご飯食べるの忘れた」とかないでしょうね?それぐらい熱中できる事に出会えたのはとても幸せな事だけど、ちゃんとご飯は食べるんだよ。

病気になって分かるのは、家族のありがたさと健康の大切さだった。私は中学の頃に1年ぐらい入院していた。学校に行ってみんなと一緒に勉強ができる事。家族と同じ屋根の下で眠れる事。食べたいものを食べ、行きたい所へ行き、やりたい事ができる事。自由でいられるのは「健康だから」と気付く事ができたけど、でもやっぱり病気になるのはおすすめできない。

同じ病気で亡くなる方がいる中で、何故か私は生かされた。何度か輸血もしていたので、私の中にはたくさんの人の優しさが流れている。輸血をした人は献血ができない。だから何か違う方法で恩返しができないものかと。ささいな事でも何か役に立てそうな事があるなら、ためらわずに手を差し伸べる。私がもらった思いやりは、今度は違う誰かに配っていくから。巡り巡っていつか私を救ってくれた方々にも届くといい。

人はいつか死ぬから、興味を持った事は始めてみるといい。会いたい人には会っておくといい。自分の気持ちに正直に生きるといい。無理はしないで笑っていられる方を選ぶといい。つらい経験もいつか自分の中で生かせるようになれれば、貴重な体験となるよ。少なくとも同じ境遇の人の気持ちを分かってあげられるから。無駄ではないよ。

そんな訳で、どんなに将棋が楽しくても、栄養と睡眠はしっかりとるんだぞ。

                   りこは