将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

願望

心のギプスが外れるまで、本を読んだり音楽を聴いたり安静にしていよう。いや、このままキッパリ別れた方がいいのかもしれない。きっとまた傷つく。師匠、私には将棋を続けていく自信がありませぬ。ごめんなさい。投げ出す。逃げ出す。盗んだバイクで走り出す。

楽しそうに見えたんだけどな、将棋。将棋指しには優しい人がいっぱいいる。でも強くなるには、鋼のメンタルが必要な気がする。将棋男子は眼鏡男子でやせ型の子が多くて、どこか頼りないイメージだけど、意外と芯は強いんだな、と見直す。

今日、海でサーファーを見ながら思った。波に乗るのは楽しそうだな、と。体力と運動神経のない私。これこそ死ぬぞ。川下りぐらいならできるかな。陶芸もやってみたい。象にも乗りたい。イルカと泳ぎたい。満天の星空見たい。と、夢を語り出す。

将来どこかでばったり将棋君と再会する事があるかもしれない。その時にはもっと強い女になっていたい。何かわからないけど、将棋男子は時々筋肉鍛えてるから、とりあえず私も腹筋10回からやってみようか。体と心のムッキムキ計画から出直す。

                    りこは