将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

エントリーNo.2番 ぶたさん

ぶたさんは実は話した事がない。だって若くて背高くて将棋強いんだもん。緊張して話し掛けられないわ。今日は近くの大会に来ているという情報を入手したので、「たのもー」のチャンスではないか?と、大会が終わる頃に覗きに行く。

「今日のA級優勝者はぶたさんです。全勝優勝おめでとうございます」パチパチパチ!ひぃ〰〰〰〰。
私はどんな強豪の胸を借りようとしてるんだ。「将棋男子に慣れよう大作戦」で配っているお菓子なんかじゃたぶん席料にもならないぞ。真冬なのに半袖着てるし。2月ですけど?!……怖じ気づく。

そんな訳で、先週の新しくできた将棋教室で教えていた将棋男子に指導対局してもらう。6枚落ち。駒を動かす手つきが美しいなぁ。かっこええなぁ。強いなぁ。歩しかとれないわー。美濃囲いから、右の桂馬を左に跳ねて、左の金を右上に動かす形を教えてもらう。この形にも名前があるのだろうか。

カンテラさん経由で、渋々嫌々無理矢理の小中学生も含めて6人の揮毫を頂く。なぜかみんな「りこはへ」と呼び捨てで書いてくれる。「俺の女だぜ」感があって気分が良い。自分が変態になってゆく気がした、そんな風の冷たい冬の日でした。

                   りこは 

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