将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

ちっ、違うんだっ

指導対局をしてもらったら揮毫をもらおう。このサイン帳がいっぱいになる頃にはきっと少しは上達している。私はこれだけの人達と対局してきたんだ、と自信と励みになるはず。そう思って始めたけど、どういう訳か対局してない人の揮毫の方が多くなってしまった。私は「なぜか将棋男子のサインを欲しがる変質者」みたいになっているのでは…?先生、怪しい人がいます。

先週将棋大会を覗きに行った時に思った。なぜか将棋指しだらけの中にいるとものすごく疲れる。もしかして強さのレベルが高いほど、その空間も標高の高い空気になるのでは?!残って指していたのはA級参加者ばかりと考えると、あの部屋の酸素はかなり薄くなっていたのでは?!私のような素人がうっかり紛れこんで「将棋男子は髪にワックスとかつけないんだなー」とのんきに観察してる場合ではなかった。危ないところだったわ。

将棋を指すという行為が、その部屋の酸素濃度までも変化させるエネルギーを放つのか。しかし将棋男子は繊細がゆえに傷付きやすくもある。何、この相反する性質は。まだまだ解明されていない謎がある気がする。ミステリアスな男たちだわ、将棋男子。

                    りこは