将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

誇り高き将棋戦士たち

「米長哲学」
自分にとっては消火試合でも、相手にとって重要な一番ほど、本気で相手を負かしにいかなければならない。

情けをかけられる方がみじめになる。どんな状況でも全力で戦う事が、相手に対する礼儀なんだね。将棋はゲームというより水泳や柔道みたいなスポーツや武道に近いのかな。頼れるのは自分自身のみ。

私はきっと「争い」と「戦い」がごちゃ混ぜになっていたんだね。将棋で戦うと言っても、相手を傷付けたり痛め付けたりしている訳ではないんだね。

「争い」は、それぞれの正義の為にお互いが奪い合ったり傷付け合うイメージ。
「戦い」は、相手はいるけど、本当に戦っている相手は自分自身なのかもしれない。

将棋は魂と魂のぶつかり合い。誇り高き男と男の戦い。「将棋は恋だ」とか言ってる私なんかが入り込めない聖なる領域。努力しているから、負けるとくやしいのだろう。また努力の苦しみを知っているからこそ、相手の強さを讃えられるのだろう。

私の「負けました」は、「よく私のハートまで辿り着いたわね。負けたわ」(何故か上から目線)なので、あんまりくやしくないんだよ。

                    りこは