将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

仲良くなるには将棋から

10月は毎週のようにどこかで大会が開催されているようだ。参加料や交通費などけっこうかかるのではないだろうか。インドアのイメージの将棋男子だけど、大会の度に発揮される彼らの行動力には感心する。どこまでも行くんだな、と。

昨日の将棋教室で、親子で来ていたお父さんが言っていた。「スマホで対局するよりやっぱり人と指すのは楽しいですね」と。パパさん、同歩だわ。スマホやパソコンがあれば遠く離れた人とでも、いつでもどこでも指せる。便利な世の中だね。

でもやっぱり盤を挟んで向かい合って座り、表情や手の動き、緊張感や「こやつ、できる…!」という心の内までも伝わりそうな距離で対局する方が楽しい気がする。私は今、目の前にいるこの人と戦っているのだ、と。

「負けました」と言う頃には、初対面でも子どもでも、何か一緒にやり遂げた仲間意識みたいなのが芽生える。言葉を多く交わさずとも、不思議とどこか打ち解けられる気がするのだよ。

だから将棋男子達も「眠い眠い」と言いながらも、大会に出掛けてゆくのかな。誰かと指すのは楽しいからね。新しい棋譜を生み出す、初めての協同作業です。私も仲間に入りたいけど「詰めろをかける」でつまづいている私の道はまだまだ遠い。

                   りこは