将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

愛にはぐれた迷い子

独り暮らしも2年が経とうとしている。寂しさよりも自由さや気楽さが勝ってしまっている。1人で生きていける、たくましい大人のレディになってしまったようだわ。にぎやかで彩りある生活も楽しいだろうが、孤独だけど自由な暮らしにも慣れてしまうものである。こうして「恋愛を必要としない人間」が生み出されてしまうのだろうか。

朝食の後に「3三歩成」とか本に向かってブツブツ言っていようとも、思い出したように急に腹筋始めようとも、ラーメンのかさ増しに切り干し大根を入れてみようとも、全て自分の都合と意思で決められる。こうして「自分のやりたいようにやりたい勝手な人間」に変化してしまうのだろうか。

もはやこうなってしまうと、誰かと暮らす事に自信がなくなる。どんなに好きになったとしても他人である。今さら多少なりとも相手に合わせる毎日を過ごせるのだろうか。こうして「結婚できない人間」に成長してしまうのだろうか。

結婚が全てじゃない。楽しめる趣味がある。友達がいる。働ける。いろんな幸せの形がある。愛がなくても不自由しないし誰にも迷惑かけていない。生きてゆけるのだ。こうして「将棋と結婚しました」という人間が完成するのかもしれない。

それでもどこかで愛を見つけたいものね。

                    りこは