読書の春
隣町の将棋教室へ行ってみる。3月のライオンの続きを読む、という目標は達成した。
「まずはこの子と指してみますか?」と将棋始めたばかり風の小学男子と対局する。2~3分で負ける。「おまえじゃ相手にならないぜ」ぐらいの残酷さだったわ。
「次はこの子とお願いします」と幼稚園の女の子と対局する。ん?どうぶつ将棋?!積み木みたいでかわええなぁ。どれ、おばちゃんが相手をしてあげよう。負ける。「あなた、本当に大人なの?」ぐらいの冷酷さだったわ。
この将棋教室は、将棋の本がズラーーーーっと並んでいる。私が読めそうな本を探す。「棋士の言葉」みたいな本があったので手に取る。
『棋士の腕には魂が宿っているので、対局中に駒以外のものをつかまない』と。右利きの先生が、何で将棋は左手で指すのだろう?と、ずっと疑問に思っていた。そうか…、先生は左手に魂が?!
「封じ手」はあまりにも危険な為、使用する事を封じられた手だと思っていた。その封印が解き放たれた時、魔力的な一手の破壊力に普通の人間は耐えられない。魂が宿る棋士の腕だからこそ戦えるのだ。
勇敢なる格調高き将棋指しよ。秘められし力が謎すぎるわね。腕に文字が浮かび上がらないか、半袖になったら観察してみよう。と決意をした、桜の花びらが舞う春の日でした。
りこは