将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

下山

戦争好きの王様に戦争をさせないように、家来達が考えたのが将棋の原形となったゲームなのだと、昨日将棋教室にあった本に書いてあった。盤上の戦争だったのか。将棋こわっ。

負けた時は「悔しい〰、もっと強くなってやる〰」というプラスの感情はおこらない。ただ胸が痛い。全く同じ兵力のはずなのに、司令官によってこうも力に差が出るものなのか。私は何度自分の国を滅ぼして来てしまったのだろう。仲間を傷つけ守れなかった自分の不甲斐なさに情けなくなる。

もう戦うのは終わりにしよう。自由と平和を愛する私には将棋の世界は厳しすぎた。登る山を間違えてましたー。逃げろー。猛スピードで山を下りる。

付き合ってみて、相手を深く知ってみないと、わからない事はたくさんあるのよ。将棋君は私には難しすぎた。でも愉快な仲間達に出会えたから感謝してる。人も趣味も出会いにはきっと意味がある。新たな恋を見つけるまで腹筋鍛えておくわね。

『前進できぬ駒はない』

                  完 りこは