将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

隣の部屋の怪

ぴよ将棋はピヨ太(8級)に毎日相手してもらってる。勝ったり負けたり負けたり負けたり負けたりしてる。ピヨ太の飛車や角がいつも突然現れて、私の大事な駒をさらってゆく。どこから来たのよ。びっくりこいたわよ。「待った待った待った待った!」って隣の部屋から突然聞こえてきたら、それはたぶんピヨ太の仕業で間違いないわね。

今になって前の将棋の先生が言っていた、いろんな説明の意味がようやく分かってきた。時差が半年ぐらいあったわ。私は言葉では頭に入らないようだ。体で覚えないとダメみたいね。

いつの間にか5手ぐらいなら脳内で駒が動かせるようになっている。「こうなって、こうなって、こうなって…。よし、いける!」と自信満々で指すと、2手目が想像と全然違う手の事が多々ある。「あれっ?!」って隣の部屋から突然聞こえてきたら、それはたぶんピヨ太の仕業で間違いないわね。

将棋も恋も人生も台本通りにいかないものね。焦る時期を通り越したら諦めになる。この前将棋の先生に「粘りがない」と言われたので、今日はオクラを食べました。納豆も買ってきた。私たちの夏はまだ始まったばかりよ。粘っていこー!

                    りこは