将棋指しとほうき星

「永遠の初級」の称号は私のものよ

めでたしめでたし

どういう訳か、1手詰が解けるようになっている。ちょいちょい間違えてるけど。人間だもの。将棋界では「解ける」ではなく「見える」と言うのか。

これは必ず1手で詰みます。持ち駒があるなら間違いなくそれを打ちます。盤の上に意味のない駒は存在していません。実戦ではそんな親切なヒントが用意されていない。強くなると将棋盤という舞台の上で、スポットライトを浴びたように重要な駒だけが浮かび上がってくるようになるの?どんな能力よ。第6感?

相手の角はいっつも暗闇から突然現れる。本当に同じ舞台の上に居ましたか?カメレオンのように擬態していませんでしたか?私には1㎜も見えませんでしたけどー?!

どんなに舞台の隅っこでも、目立たない役でも、学芸会の劇のように1人1回は出番をあげたいわね。一言だけの台詞だとしても、輝く一瞬を。最後は王も歩も相手の角も登場人物みんな出てきて仲良く手を取り合って歌えたらいいのに。幕が下りるまで。

                    りこは